2024年11月01日
飯能市
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水と緑の交流拠点 森林文化都市 はんのう
はじめに
飯能市は埼玉県の南西部、都心から約50㎞圏内に位置している。関東平野と秩父山地が織りなす地形にあり、山地・丘陵地・台地と、変化に富んだ多様な自然があることが特徴である。西へ行くにしたがい 徐々に標高は高くなり、最も高い場所は1,300mを超える。入間川、高麗川の2つの一級河川が北西部から南東部へと流れ、様々な川の姿を見せている。
都心から電車で約40分と交通アクセスも良好であり、市の玄関口となる南東部は市街地が発達している。市はこの豊かな自然の魅力を首都圏近郊における貴重な地域資源と捉え、2005年に「森林文化都市」として自然と都市機能が調和するまちづくりに取り組むことを宣言した。飯能市は市域の約75%が森林であり、その森林は、入間川、高麗川など地域の河 川の源流を生み出し、埼玉県民、東京都民の水源となっていることに加え、山地災害の防止や生態系の保全など、地域に広く恩恵をもたらしている。身近にある自然との共生によって、これまでも暮らしや文化、歴史、産業が生まれてきた。
1997年に北欧の童話をモチーフとした「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」(表紙)が開園、 2019年に民間施設「メッツァ」に「ムーミンバレーパーク」が開業、2020年にはフィンランド式のアウトド アサウナやグランピング施設を備えた「ノーラ名栗」が開園するなど、「森林」や「自然」、「北欧」を起点にした文化の発信が続いている。
(埼玉りそな経済情報2024年11月号 執筆者:齋藤)
飯能市は埼玉県の南西部、都心から約50㎞圏内に位置している。関東平野と秩父山地が織りなす地形にあり、山地・丘陵地・台地と、変化に富んだ多様な自然があることが特徴である。西へ行くにしたがい 徐々に標高は高くなり、最も高い場所は1,300mを超える。入間川、高麗川の2つの一級河川が北西部から南東部へと流れ、様々な川の姿を見せている。
都心から電車で約40分と交通アクセスも良好であり、市の玄関口となる南東部は市街地が発達している。市はこの豊かな自然の魅力を首都圏近郊における貴重な地域資源と捉え、2005年に「森林文化都市」として自然と都市機能が調和するまちづくりに取り組むことを宣言した。飯能市は市域の約75%が森林であり、その森林は、入間川、高麗川など地域の河 川の源流を生み出し、埼玉県民、東京都民の水源となっていることに加え、山地災害の防止や生態系の保全など、地域に広く恩恵をもたらしている。身近にある自然との共生によって、これまでも暮らしや文化、歴史、産業が生まれてきた。
1997年に北欧の童話をモチーフとした「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」(表紙)が開園、 2019年に民間施設「メッツァ」に「ムーミンバレーパーク」が開業、2020年にはフィンランド式のアウトド アサウナやグランピング施設を備えた「ノーラ名栗」が開園するなど、「森林」や「自然」、「北欧」を起点にした文化の発信が続いている。
(埼玉りそな経済情報2024年11月号 執筆者:齋藤)