2021年11月01日
2020年におけるコロナ禍の女性への影響
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地域コンサルティング青木 淳子
趣旨
2020年から全世界を席巻した新型コロナウイルス感染症の流行は、私たちが長年馴染んできた社会の姿をすっかり変えてしまった。人と人との交流が制限され、当たり前に享受できたサービスなどを受けられなくなることが増えた。
わが国においては、2020年の2月に全国学校への一斉休校要請がなされたことが社会の在り様が変化する一つの大きな変換点となったように思える。その後、緊急事態宣言を経て全国的に外出自粛の流れが定着するに伴い、家事・育児責任の女性への偏重、DVや児童虐待の増加、女性労働者の割合が多い非正規雇用労働者の収入減少等、女性への負の影響が懸念されるようになった。
最近、各種統計の2020年時点の数値が公表されていることから、統計から女性をとりまく状況がどのように変化したのか振り返ってみたい。
目次
- はじめに
- 就業者数の変化
- DVの増加
- 自殺者数の推移
- おわりに
- 次の百年に向けて