公益財団法人埼玉りそな産業経済振興財団

調査研究レポート

2021年10月01日

地域中小企業の活力を引き出せ  ~TPMへの上場とデジタル戦略の側面から~

この記事の関連カテゴリ 地域研究レポート

地域コンサルティング宮澤 謙介

趣旨

 コロナ禍により、採用活動のオンライン移行が一気に進んだ。環境変化に合わせて採用活動をアップデートした企業に優秀な人材が集まる傾向が強まっている。テクノロジーの活用と発信するコンテンツの充実が求められるが、多くの中小企業はそれだけでは不十分だろう。特に知名度や信用力の向上が必要だ。採用力、知名度、信用力の他にも、中小企業の一般的な課題として、組織力・社内管理体制の強化、従業員のモチベーションアップ、資金調達手段の多様化、事業承継などがあげられる。これらは上場の動機と共通しており、将来を見据えた企業の魅力向上策として、上場の検討は有力な方策の一つと言えるだろう。また、それに相応しい経営の革新に取り組むことも必須である。 本稿では上場と経営革新の両面から地域中小企業の活力強化を考える。

目次

  • はじめに
  • 上場数の市場別推移
  • TPMという選択
  • デジタルがもたらす変革
  • 中小企業がDXで目指すもの
  • おわりに
調査研究レポート 一覧
TOP