2022年11月01日
埼玉県における産業動向と見通し 10~12月の産業天気図は、「曇り」以上が続くものの、下振れリスクは多い
経済調査太田 富雄
趣旨
わが国の景気は、緩やかに持ち直している。埼玉 県の景気も、厳しい状況が徐々に緩和されるなかで、 緩やかに持ち直している。 先行きについては、ウィズコロナの新たな段階へ の移行が進められるなか、景気は持ち直していくこ とが期待される。ただし、物価上昇による消費の減 少、供給制約による生産の減少、海外での金融引き 締めによる海外経済の悪化等、下振れリスクは多い。 聞き取り調査の結果、埼玉県の7~9月期の産業 天気図は、一般機械、建設が「薄日」となる一方、電 気機械、輸送機械、鉄鋼、百貨店・スーパーが「曇 り」となり、半年前にみられた「小雨」は解消した。 10~12月期の産業天気図は、いずれの業種とも 横ばいながら「曇り」以上の見込みであるが、下振 れリスクは多い。
目次
- 概況
- 主要産業の動向