公益財団法人埼玉りそな産業経済振興財団

調査研究レポート

2022年09月01日

埼玉県における小学校統合の動き

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経済調査井上 博夫

趣旨

 近年、わが国では小学校の統合が進んでいる。統合は、児童数が減少した小学校を廃校にして、近隣の小学校に児童を引き継ぐという形が多いが、複数の小学校を同時に廃校にして、新設した小学校に児童を受け入れるといったケースもみられる。  埼玉県は、児童数の減少スピードが地方より遅かったこともあって、小学校の統合が緩やかに進んできたようにみえるが、県内を市町村ごとにみると、小学校の数が大きく減っている市や村がある一方で、現在も増えている市や町があるなど、統合の動きにはバラツキがみられる。  現時点で県内に小学校のない市町村は存在しないが、平成の大合併以前の市町村区分でみると、地域内から小学校が姿を消した旧大滝村のようなケースもあり、地方で先行する統合の動きは決して他人事とはいえない状況にある。以下で、埼玉県における小学校統合の動きについてみてみたい。

目次

  • はじめに
  • 減少する児童数と小学校数
  • 地方での減少率が大きい小学校
  • 埼玉県の児童数と小学校数
  • 1学年の標準の学級数は2~3
  • 市町村別にみた埼玉県の小学校
  • 児童の減少が見込まれる埼玉県の小学校
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