2025年12月01日
埼玉県における買物困難者の現況と今後の支援体制について
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経済調査吉野 若葉
趣旨
本年9月、総務省は「敬老の日」に合わせて、高齢者人口の最新の値を公表した。国内の65歳以上人口は本年9月15日現在で3,619万人。総人口に占める割合は29.4%と過去最高を更新した。
高齢化の進行、飲食料品小売業の減少や商店街の衰退により、日常の買物に困難を感じる人(買物困難者)が増え、社会問題として認識されつつある。農林水産省は買物困難者を「高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方」と位置づけている。
買物困難者のうち65歳以上の高齢者を対象とした農林水産政策研究所の推計によれば、全国の「食料品アクセス困難人口」(注)は904.3万人であり、65歳以上人口の25.6%に相当する。このうち後期高齢者となる75歳以上人口は565.8万人を占める。
本稿では、増加する買物困難者の埼玉県の現状を整理する。小売業の一部業態では店舗数の減少も見られ、地域によっては日常の買物が難しくなっている。県内各市町村では、こうした状況に対応するため、地域の実情に応じて支援の取り組みが進められており、事例を通じて、今後の支援の在り方を考察したい。
目次
- はじめに
- 埼玉県の高齢化の状況と買物困難者の増加
- 埼玉県の小売業にみる変化と消費動向
- 県内の買物支援に係る取り組み
- おわりに