公益財団法人埼玉りそな産業経済振興財団

調査研究レポート

2022年06月01日

埼玉県における高齢ドライバーの現状

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経済調査井上 博夫

趣旨

 高齢ドライバーによる交通事故のニュースを、 TVや新聞紙上で目にすることが増えている。2019 年4月に東池袋で発生した事故では、当時87歳だっ たドライバーが車を暴走させて交差点に進入し、歩 行者や自転車などを次々とはねて、11人の死傷者 を出した。これ以外にも、高齢ドライバーが高速道 路の反対車線に進入して対向車と衝突したり、アク セルとブレーキを踏み間違えて店舗や住宅に突っ 込んだりする事故が相次いで発生している。 全国の交通事故死者数は、30年近くにわたって 減少基調を続けてきたが、そうしたなかでも、高齢ド ライバーによる事故死者数の割合は高まっている。 埼玉県では、今後、高齢ドライバーが増加していくと 見込まれることから、その動向が注目される。以下 では、埼玉県における高齢ドライバーの現状につい てみていきたい。

目次

  • はじめに
  • 減少する交通事故死者数
  • 高齢ドライバーによる事故の割合は上昇
  • 高齢ドライバーの認知機能
  • 道路交通法の一部改正施行
  • 増加が見込まれる埼玉県の高齢ドライバー
  • 地域公共交通計画の作成
  • おわりに
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